おは代々木ダイアリー

いろいろ試したメモを書きます

【ROM焼き】iPlay7t を文鎮から復活させた【7インチタブレット】

以前購入した7インチタブレット「Alldocube iPlay7t」ですが、俺はカスタムロムを焼くんじゃー!!とちょっと無理をしたところ、文鎮化させてしまいました。

今回はそこから復帰したので手順をご紹介したいと思います。対象とするのはブートローダーアンロック済みの iPlay7t です。

公式のロムのありか

文鎮化したタブレットを復活させるために公式の純正ファームウェア(ロム)を焼き直します。

まずは以下のサイトから純正ロムをダウンロードします。

Alldocube iPlay 7T(T701) firmware download – Alldocube Official Site

「iplay7t(T701)-Android9.0-ALLDOCUBE-20200520.rar」というファイルがダウンロードできるはずです。

また、このロムを本体に焼くために「ResearchDownload」というツールが必要になるので、同様に上のURLから「Spreadtrum Upgrade Tool and Guide.rar」をダウンロードします。

ResearchDownloadで焼く

ここからはロム焼きツールResearchDownloadを使って焼いていく手順を紹介します。

ドライバをインストールする

「Spreadtrum Upgrade Tool and Guide.rar」を展開すると、Driverというフォルダがあるので、その中からインストーラーを起動してドライバをインストールします。

Driver > DriversForWin10

ロム焼きツールを使用する

まずはツールで焼くロムを選択します。一番左のボタンからファイル選択画面を開き、「T701_EN_20200520.pac」など、iPlay7t用のロムを選びましょう。

ロードするファイルを選ぶ

ロードが終わったら、次は何(どの部分)を焼くかを決めていきます。左から2番目のボタンで設定画面を開きます。普通であれば何もいじる必要はないと思います。

何を焼くかを選べる

何を焼くかを決めたら、「Start Downloading」ボタンを押します。すると、デバイスが接続されるのを待機する状態になるので、、、

「Start Downloading」で待機状態に

音量(ー)ボタンを押しながらUSBケーブルでiPlay7tをつなぐと、ロム焼きがスタートします。

ロム焼き中

復活!

上記の手順を踏んで、すべてが書き込まれるとリセットがかかり、Androidが起動します。

文鎮状態から復活した iPlay7t

これだけの手順でうまくいけばメデタシメデタシ。

うまくいかない場合

と、まぁこれだけですんなりいけば正直ブログに書く必要はなかったかなと思うんですが、ハマった点や解決法などをご紹介します。

音量(ー)ボタンを押しながらつないでもFlash始まらないんだけど?

これには自分も悩まされました。つないでもWindows側で「USBデバイスが認識されません」と出てしまったり、何も反応がなかったり・・・

当時はドライバが足りないのかな?などと色々と考えたんですが、そもそも自分が文鎮化させてしまったのって、無理にResearchDownloadでほかのロムを焼きこもうとしたせいであり焼くためのドライバは足りていたはずなんですよね。それが認識されない

同様の症状の場合、それはタブレットがハングしてしまっているのかもしれません。ファームウェアを書き込んでいる途中にぶち抜いたり(ぉ、そういう手荒なことをしてしまうとなってしまうのかもしれないです(想像です)

そんな症状に効く方法は1つ 「完全放電を待つ」 です。私は1週間程度タブレットを放置してリトライを試みたところ無事再度書き込めるようになりました。

なお、バッテリーははんだ付けされており、取り外しはしんどそうだったのでオススメしません。私はビビッて触れませんでした。

バッテリーは取り外すのしんどそう

書き込みが途中で止まっちゃうんだけど?

「User canceled」だの「Uart fault」だの、「Disconnected」だのが表示されて(ちゃんとしたエラーメッセージは忘れた)書き込みが完了しない状態にも見舞われました。

これは自分もちゃんとした答えは見つけられていないんですが、「System」「Recovery」「UserData」「Vendor」など大き目のものは後回しにして、「UBOOT_LOADER」など焼けるものから焼いていった方が安定する印象を受けました。以下に自分が試した設定を載せます。

焼けるものから焼く

ただこれ、もしかすると完全放電からやっているのが原因かもしれず、正しいアプローチではないかもしれません。(小さいもの焼いている間に充電された?とか)

まぁ要は根気が大切ということですね。

試したROM

以下、自分が試したROMを記載します。なお、これは改造を推奨するものではありません。問題が発生しても一切の責任を負いませんので自己責任でよろしくお願いいたします。

T701-1101-vbmetapri-vennofbe-systemnore-recpri01.pac

XDAのフォーラムに投稿されていたロムです。言語は中国語か英語に限定されてしまいますが、Magiskを使用できるようになっています。(adb reboot recoveryで起動すると使用可)

iplay 7t (sc9832e processor) root / unlock bootloader suggestions | XDA Forums

言語が不便だったりgappsが入っていなかったりするので、まずは公式のROMを焼いた後、BootとRecoveryのみこちらのモノに差し替えるなどするとよいのかなと思います。

TWRPについても上記フォーラムで配布されていますが、TWRPに入れたもののsystemパーティションはいじれないようだったので、私は使っていません。

wangyiling氏によるROMを焼いてみた

FlokoROM-v4-20220220-UNOFFICIAL-treble_arm64_bvN.img

Flokoも導入してみました! iPlay7t は Project Treble 対応ということで、導入できるみたいだったので、以下URLからダウンロードしてsystemに焼いてみました。

FlokoROM GSI - クリーンで多機能なカスタム ROM

結果、画面が上下反転していたり、異常にモッサリしたため使用は断念しましたが、Project Trebleの可能性を感じました。

Floko(上下が逆)

終わりに

このタブレットを購入してからもう2年以上経っていますが、これを超える7インチタブレットって出てきませんね…

最近タブレットとして銘打って販売されたもの、CPUのスペックは上がっているんでしょうが、解像度が横600だったり完全に廉価に振り切った構成になっている気がします。「ちょっと大きいスマートフォン」みたいなのを買うのが正しいのでしょうか。

もうiPlay7tはAmazonで売られていないヨ・・・