以前クラウドファンディングをして購入した CHUWI Larkbox ですが、買い替えることにしました。
Larkboxの運用としてはこんな感じになってます。
買い替え先は MeLE Quieter2Q です。
https://www.mele.cn/PCHD28/124-en.html
Chuwi LarkBox
私が現在使用しているのは初代LarkBox(無印、とか言えばいい?)です。RAMは6GBで、CPUにはCeleron J4125を積んでいます。
形としては、大部分を占める本体にファンを乗せたキューブ形状です。レモンとか野球ボールとの比較でアピールされていますが、かなり小さいです。
LarkBox の気に入らないところ①: 微妙に取り回しづらいキューブ型
キューブ型、小ささアピールとしてはいいのですが、実際使ってみると微妙に置き場に困りました。
広大なクリアデスクされた事務所の机の上にポツンと置くとかだとオシャレにいい感じに見えるのかな?とも思いましたが、自宅の趣味の部屋の机の上なんて雑然としていますし、机の上に置いておくなんて論外でどこかに追いやる必要がでてきます。
するとこのキューブ型の特徴(高さを犠牲にしてフットプリントを小さく)が利点として生きてきません。この小ささだと画面裏に配置するなどの使い方もできませんし、なんか微妙だなーと。
LarkBox の気に入らないところ➁: ファンコントロールがイマイチ
このミニPCはファンありのマシンなんですが、過去にも何回か記事にした通り、ファンコントロールがイマイチです。
- ファンが冷えないせいもあるのか、使ってる間にずっとオンオフを繰り返すような感じになってしまいます。
- そもそもUbuntuでファンが回らない。(コマンド叩けばいいらしいけど)
などがあり、ついにはファンレスで使うようになってしまいました。多少暖かくはなるものの、普通に使えているので自分の用途であればこのCPU積んだファンレスマシンでいいのでは~と。
MeLE Quieter2Q
というわけで探した結果たどり着いたのが MeLE Quieter2Q。LarkBoxとは打って変わって平べったい形状です。自分の気になるポイントを表にしてみました。
CHUWI LarkBox | MeLE Quieter2Q | |
---|---|---|
CPU | Celeron J4115 4C/4T 1.8GHz |
Celeron J4125 4C/4T 2.0GHz |
メモリ | 6GB Dual Channel | 8GB Single Channel |
ストレージ | 64GB eMMC | 128GB eMMC |
拡張スロット | M.2 2242 | M.2 2280 |
LAN | あり | なし |
OS | Win10 Home | Win10 Pro |
価格 | 1.5万円程度 | 2.5万円程度 |
この表を見ればわかりますが、全体的に強化されています(価格も)。
以下、比較ポイントを記載してみたいと思います。
LANポートがある!!!
はい、これだけでプラス10894793点です。今まではUSBポートをわざわざ潰して優先LAN接続していたのですが、これが改善されるのは非常にうれしいですね
M.2 2280対応!!!
LarkBoxより大きい利点ですね。M2 2280が使えるのでメインマシンのお古を使うことができます。わざわざこのPC用にSSD買ったりする必要ないのがうれしいです。
メモリがデュアルチャネル→シングルチャネルに・・・
LarkBox の RAM が 6GB の デュアルチャネル だったのに対し、 Quieter2 の RAM は 8GB の デュアルチャネル になります。これについては正直経験が浅く、どのような影響が出るか想像ができていない部分です。
ネットで検索してみると、ゲームをやった時やファイルの圧縮展開でのベンチマークなど、ガッと負荷をかけたケースでの差が示されており、一般的な「シングルチャネルとデュアルチャネルの比較」では、シングルチャネルの方がパフォーマンスが高く出るようです(それはそう
また、口コミで見かける情報ではやはり「シングルチャネルのミニPCはもっさり」といった意見が散見されました。いわれてみればJ2900+シングルチャネル8GBの録画サーバーもまぁデスクトップを開くと大したことやってなくてももっさりしているような気はします。
実機写真
というわけで、購入したPCについて写真でご紹介。
それぞれ、小ささの目指すベクトルが違うので単純比較はできないですが、MeLE Quieter2Q の取り回しやすさが伝われば幸いです。
注意点
使うにあたって1つ注意点があります。
Quieter2Q はCPUにパワーリミットがかけられている
Quieter2QはCPUにグリスが塗ってあり、それが天板と接することで放熱を行います。能動的に冷やせるファンありのマシンよりも熱に対しては脆弱になります。
筐体に熱が溜まるとどうなるのかというと、サーマルスロットリングという安全機能が働き、性能を抑えることで熱を抑えようとしてしまうためフルパワーが発揮できなくなります。
Quieter2Qはそれを未然(?)に防ぐために、PL(Power Limit)が設定されていて、CPUが一定の消費電力を超えないように性能を抑える設定 がされています。
正直ぼくはQuieter2Qを買ったら「うわなんだこの性能」ってなったんですが、これはPLが原因だったみたいです。
幸い、このマシンはPLをBIOSから変更できるようになっていたため、パワー上限を上げることができました。するとサクサク。
まぁこれはある意味熱くなるということでもあるので、ガンガン負荷をかけるとガンガン熱くなりますので注意が必要です。
(設定を推奨するものではありません。PLを挙げるのは自己責任で。)
とても参考になったサイト
最後に、Quieter2Qを買うにあたってとても参考になったサイトをご紹介いたします。
linuxium
さんという方のレビューで、いろいろとベンチマークを取られています。しかも eGPUをミニPCにつないだりしていてとてもすごい! です。
終わりに
以上、Quieter2Qのレビューでした。いまは自宅でUbuntuで動いてます。