おは代々木ダイアリー

いろいろ試したメモを書きます

Androidガラケーで昔のガラケーアプリを遊ぶ!

魔神豪剣Mobile RogueLike、などなど。。。

世代の近い人なら刺さるのではないでしょうか。まもんず(にくQ) さんとか、uni-que(Simple is best?) さんとか、当時のあの自由なようで今思えば不便だった時代に、ずっと遊べるフリーゲームを提供してくれた作者の方々には感謝してもしきれません。(当時はパケ定(パケット定額)が出たばかりで、月々の上限10000パケットに抑えるべく、アプリをダウンロードするにも容量を気にしていました。)

もちろん有料アプリでも遊んでました。「フライハイトクラウディア」とか電車に乗ってる時間で何周したことか笑。とか思い出しながら調べていたらこんなニュースが

www.famitsu.com

おっさんホイホイ ですね。

というわけで、ノスタルジックな気分になれるガラケーアプリを最新のAndroidガラケーで遊んでいきたいと思います。

遊び方

遊び方はいたって簡単。エミュレータを導入して実行するだけ!

エミュレータ J2ME Loader の導入

昔のガラケーアプリは「J2ME(Micro Edition)」というリソース制約のあるデバイス向けの軽量Java(認識あってる?)で書かれています。

世の中にはそのJ2MEのエミュレータを書いている人がいて、Androidアプリとしてリリースしている人がいます。しかもAndroidガラケーで使えば物理キーも使える!(もちろんタッチオンリーなAndroidでも仮想ボタンで遊べます)

github.com

Playストアはこちら → J2ME Loader - Google Play のアプリ

最新のapkはGitHubReleaseページ からダウンロードすることができます。個人的には物理キーがある端末で遊んだほうが楽しいと思うので、ガラスマ使ってる人にはこのリンクからダウンロードしたほうが扱いやすいのかなーと思い載せました。(ダウンロードしてADBでインストールしてください)

JARファイルの用意

当時、ガラケーアプリは規格が統一されておらず、DoCoMo版ならiアプリ用、Au版ならezplus用のパッケージングを行う必要があったみたいです(最近知った)。

ezplusの場合、「kjx」という拡張子のファイルがアプリ本体のバイナリで、「jar」ファイルとアプリのメタデータを記載した「jad」ファイルで構成されているようです。

kjxという拡張子の技術情報が当時はツールとともにKDDIから配布されていたらしいのですが、どこもかしこもリンク切れで完全にロストテクノロジー感があるんですが、 かろうじてkjxからjarとjadを抜き出すツールが存在しました。

www.vector.co.jp

このツールを使ってjarファイルを抜き出せば、エミュレータに食わすことができます。

肝心のkjxファイルの入手先ですが、多くのアプリ配布サイトが配信を停止している中、「にくQ」のサイトが配布を継続してくださっていました。感謝…!!!

http://www.nikuq.com/ez/cgi/ezplusdl.cgi

JARのインストール

jarファイルが出来上がったら、Androidバイスに転送します。USBで繋いで、適当なフォルダに放り込みます。(私はDownloadフォルダによく放り込みます)

そして、J2ME Loaderを起動してアプリの+ボタンからインストールしたいファイルを選択します。

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アプリ下のプラスボタンからファイルをインストール

アプリの起動

初回起動時、アプリの設定画面が開きます。

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「魔神豪剣・練」の設定

にくQの「魔神豪剣・練」を起動するときは上記の設定にしてみました。アプリによってはここの設定次第で表示が崩れたり、全画面に描画されなかったりします。

いざ、起動

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起動画面

フォ~~~!!!高まりますね

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プレイ画面

文字化けでグハッとなりましたが、始まってみると昔のあのままって感じで一気に15年ぐらい前に戻された気分になりました。

GRATINAでプレイ

ここまではAndroidエミュレータ上で動かしたJ2ME Loaderで試していましたが、実機で試してみます。

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まるで15年前の光景

やっぱり物理キーがあるといいですね。夢中になった当時を思い出しますw

終わりに

通話用に使用しているAndroidガラケーで何か遊べないか?と考えていましたが、こんな遊び方があったとは・・・!またフリーゲーム作者の方にはお世話になります。

Androidアプリは多くのアプリがタッチ前提に作られているので、昔ながらのポチポチするタイプのゲームはタッチでプレイしていると違和感を覚えてしまうことがありました(アクションゲームとかターン制のローグライクゲームとか)。やっぱり物理キーを使ったゲームは操作性が抜群によいなと再認識しました。

今回調べていて残念だったことは、多くのガラケーアプリ作者がその公開をすでに終えてしまっているというところです。そりゃあ何年も経過しているわけですし、当然といっちゃ当然なんですが…

ゲーム作りができない自分にとって、できる貢献といえばオープンソース公開されているJ2ME Loaderへのコントリビューションぐらいでしょうか。今回試してみて動かなかったゲームも少なくなかったので(というかほとんど動かない)、そういったゲームが動くようにできれば、と思います。